転がり免震支承 |
●免震性能が高いボール型の転がり免震支承であるため、免震性能が非常に高く、しかも小さな地震から免震します。(風揺れ固定装置が解除された状態で震度4程度の揺れから免震可能)
●残留変位がない免震支承は地震後に元の位置に完全に復帰し、残留変位を生じることがありません。他の免震装置のように、地震後に元の位置に戻らないといったことはありません。●共振を起こさないバネ、ゴム、球面支承等を使った免震装置は、固有周期を持つため共振が起こる可能性がありますが、転がり免震支承はこのような固有周期を持たないため、地震の揺れに対して共振を起こさず、建物に増幅された地震力が作用することはありません。 |
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引き抜き防止付き転がり免震支承 |
引抜き防止付転がり免震支承は、左記の転がり免震支承に引抜き力に抵抗するガイドを備え、このガイドが同時に直交二方向への並進運動しかできないようにする役割を持ちます。このことにより、左記転がり免震支承の機能に加えて、以下の機能を備えています。●引抜きとねじれ(回転)を防止引抜き防止付転がり免震支承は、地震時及び強風時の引抜きを防止する機能を持ち、加えて地震時のねじれと強風時の回転を抑制する機能を備えています。 |
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全方位型油圧ダンパー |
ダンパーは地震時の過大な変位(揺れ幅)が生じることを防ぐための装置です。通常の油圧ダンパーは一方向の揺れを抑制する力しかないため、異なる方向で複数設置する必要がありましたが、これに対し全方位型油圧ダンパーは一基で全方向の動きに対する抑制効果を発揮できるため、一基だけの設置で済むようになりました。また、この全方位型油圧ダンパーは変位が大きくなるほど変位抑制能力も大きくなるようになっており、想定外の大地震に対してはストッパーとの衝撃を緩和する機能を持っています。 |
風揺れ固定装置 |
風揺れ固定装置は、平常時は基礎と建物とを固定しており、地震が起きたときには自動的に基礎と建物との固定を解除し、地震がおさまると自動的に基礎と建物を再び固定するという画期的な装置です。この装置により、高い免震性能と、風で揺れないこととの両立が可能となります。また、これらの−連の動作が地震力を利用して行われるので、電源設備等を必要としないのも大きな特長です。●耐風性能が高い耐風性能の確認試験を、再現期間500年の超大型台風(第二室戸台風相当)を想定した条件で行い、十分な性能を有していることを確認しました。●確実に固定解除する解除性能の確認試験を500回以上行い、全ての場合について、入力加速度が30〜100galの範囲で固定解除することを確認しました。●電源が不要電気等は一切使用せず、地震力だけで作動する機械式装置なので、停電や断線等で作動しないということもありません。 |